外装のメンテナンス

コンクリート打ちっぱなしの家のメンテナンス方法

コンクリート打ちっぱなしの家のメンテナンス方法 外装のメンテナンス

コンクリート打ちっぱなしとは、型枠に流し込んだコンクリートをそのまま固めて仕上げる工法のことです。コンクリート打ちっぱなしは、無骨でモダンな雰囲気が人気の建材ですが、メンテナンスが必要なことをご存知でしょうか?コンクリート打ちっぱなしは、その特性上、汚れや劣化に弱いというデメリットがあります。そこで、この記事では、コンクリート打ちっぱなしのメンテナンス方法についてご紹介します。美しさを長く保つために、ぜひ参考にしてください。

コンクリート打ちっぱなしのメリットとデメリット

コンクリート打ちっぱなしとは、コンクリートを型枠に流し込んで固めた後、型枠を外してそのままの状態で仕上げる工法のことです。コンクリート打ちっぱなしには以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

・シンプルでモダンなデザインが実現できる
・耐火性や耐久性が高い
・塗装やクロスなどの仕上げ材が不要で、コストや工期が削減できる
・型枠の模様や色合いが個性的で、空間に奥行きや表情を与える

デメリット

・汚れやひび割れが目立ちやすい
・表面がざらざらしていて、手触りが悪い
・断熱性や遮音性が低い
・湿気や温度の変化によって、収縮や膨張を起こしやすい

コンクリート打ちっぱなしの汚れの原因と種類

コンクリート打ちっぱなしは、その特性上、汚れやすい素材です。汚れの原因としては以下のようなものが挙げられます。

水分:水分がコンクリートに浸透すると、カルシウムや鉄分などの成分が溶け出して白く浮き出たり、錆色に変色したりします。また、水分に含まれる塩分や酸性物質もコンクリートを劣化させます。

油分:油分はコンクリートに染み込んで黒く汚れたり、カビや菌の発生を促進したりします。特にキッチンやバスルームなどでは注意が必要です。

埃や煤:埃や煤はコンクリートの表面に付着して灰色に汚れたり、シミやシワのような跡を残したりします。特に窓際や換気口付近などでは注意が必要です。

紫外線:紫外線はコンクリートの色素を変化させて退色したり、黄ばんだりします。特に南向きや西向きの壁面などでは注意が必要です。

コンクリート打ちっぱなしの汚れの予防方法

コンクリート打ちっぱなしは、汚れを防ぐことが重要です。汚れの予防方法としては以下のようなものがあります。

防水処理:コンクリート打ちっぱなしは水分に弱いため、防水処理を施すことで水分の浸透を防ぎます。防水処理にはシーラー剤やワックスなどがあります。ただし、防水処理は定期的に行う必要があります。

油分対策:油分はコンクリートに染み込みやすいため、油分が飛散する可能性のある場所では、油分を拭き取ることや換気することが大切です。また、油分を防ぐために、コンクリートに油分をはじく効果のあるコーティング剤を塗ることもできます。

埃や煤対策:埃や煤はコンクリートに付着しやすいため、定期的に掃除機やほうきで掃除することが大切です。また、埃や煤を防ぐために、コンクリートに汚れをはじく効果のあるコーティング剤を塗ることもできます。

紫外線対策:紫外線はコンクリートの色素を変化させるため、紫外線が当たりやすい場所では、カーテンやブラインドなどで日よけすることが大切です。また、紫外線を防ぐために、コンクリートに紫外線吸収剤や反射剤を含むコーティング剤を塗ることもできます。

コンクリート打ちっぱなしの汚れの落とし方

コンクリート打ちっぱなしの汚れの落とし方

コンクリート打ちっぱなしは、汚れが付着したら早めに落とすことが重要です。汚れの落とし方としては以下のようなものがあります。

水洗い:水洗いはコンクリート打ちっぱなしの汚れの基本です。水で汚れを濡らしてから、柔らかいスポンジや布で優しくこすります。ただし、水洗いはコンクリートに水分が残らないように十分に乾かす必要があります。

中性洗剤:中性洗剤はコンクリート打ちっぱなしの汚れに効果的です。中性洗剤を水で薄めてから、スポンジや布で汚れを拭き取ります。ただし、中性洗剤はコンクリートに残留物が残らないように水洗いしてから乾かす必要があります。

専用洗剤:専用洗剤はコンクリート打ちっぱなしの汚れに特化した洗剤です。専用洗剤はメーカーや種類によって使用方法が異なるため、必ず説明書を読んでから使用します。専用洗剤はコンクリートにダメージを与えないように注意する必要があります。

専門業者:専門業者はコンクリート打ちっぱなしの汚れに対してプロの技術を提供します。専門業者は高圧洗浄や蒸気洗浄などの機器を使って、頑固な汚れやシミを落とします。ただし、専門業者は費用がかかるため、予算や効果を考慮する必要があります。

コンクリート打ちっぱなしの補修方法

コンクリート打ちっぱなしは、ひび割れや欠けなどの損傷が発生したら早めに補修することが重要です。補修方法としては以下のようなものがあります。

パテ補修:パテ補修はコンクリート打ちっぱなしの小さなひび割れや欠けに対して行うことができる簡単な方法です。パテ補修用の材料はホームセンターなどで購入できます。パテ補修の手順は以下の通りです。

1. ひび割れや欠けの部分をブラシや掃除機で清掃し、ほこりや汚れを除去します。
2. パテ補修用の材料を容器に入れ、水や硬化剤を加えてよく混ぜます。パテの硬さは、指で触ってみて柔らかすぎず硬すぎない程度に調整します。
3. パテをヘラやスパチュラなどでひび割れや欠けの部分に塗り込みます。パテがはみ出したらすぐに拭き取ります。
4. パテが乾いたら、紙やすりで表面をならして仕上げます。

まとめ

この記事では、コンクリート打ちっぱなしのメンテナンス方法についてご紹介しました。コンクリート打ちっぱなしは、無骨でモダンな雰囲気が人気の建材ですが、汚れや劣化に注意する必要があります。汚れを防ぐためには、防水処理やコーティング剤などを利用することがおすすめです。汚れが付着したら、水洗いや中性洗剤などで早めに落とすことが大切です。また、専用洗剤や専門業者に依頼することもできます。コンクリート打ちっぱなしの美しさを長く保つために、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
宮脇 陸

私は工務店で働いていて、趣味は日曜大工です。
休みの日は家のメンテナンスという名目で色々な改造を楽しんでいます。
材料もこだわっていて、20代の頃に購入した広い土地の木材を使用して改造しています。

このサイトでは家のメンテナンスの方法や状況などを自分の経験を生かして紹介していきます。読者の皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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